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3.メッセ−ジの受信及びその確認の時点
(1)メッセ−ジの受信に係る処理
伝送されたメッセ−ジが名宛人の手元に届けられるまでには、種々の段階において、当該メッセ−ジに係わる受信等の処理が行われている。このようなことから、本条に関する「技術的附属書チェックリスト」においては、『受信確認を必要とするメッセ−ジは、メッセ−ジタイプによって指定するか、または、伝送された「メッセ−ジ」が受信確認を要する状況を規定することによって指定することができる。』旨が規定されている。
伝送されたメッセ−ジの受信等に係わる各段階における処理についてみると、概要、次のようになる。
?メッセ−ジへのアクセスが可能となった段階
VAN経由型の通信においては、伝送されたメッセ−ジは、一旦、VANに設置されている発信者毎のメ−ルボックスに格納された後、メッセ−ジの宛て先に対応する受信者用メ−ルボックスに振り分け処理される(移される)。
メッセ−ジがそのような状態に置かれることになれば、当該メッセ−ジは受信者においてアクセス可能となり、第3.1 条の規定により、『受信されたものとみなす。』こととされている。
?シンタックス・チェックが終了した段階
伝送されたメッセ−ジが受信者側のコンピュ−タで受信されると、通常、トランスレ−タ−により、当該メッセ−ジについてシンタックス・チェックが行われる。
そして、シンタックス・チェックの結果は、伝送されたメッセ−ジが国連標準メッセ−ジである場合には、CONTRLにより、発信者に返送される。
上記によるチェックの結果エラ−がなければ受信が確認されるが、エラ−のあることが分かれば、その旨を明示して受信を拒否するということが行われる。
(注)CONTRL(Syntax & Service Report Message : D.96B S1)
CONTRLは、シンタックス上の観点から、受け取った交換や機能グル−プ、あるいはメッセ−ジの受信を確認し、またはエラ−を明示して、受信を拒否するメッセ−ジである。

 

 

 

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